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なぜ多くの銀行は元利均等支払を薦めるのか?

銀行が元利均等支払を薦める理由は、ずばり元金均等支払よりも儲かるからです。メガバンクやフラット35などの場合は元利均等支払と元金均等支払の両方から選択できますが、地方銀行等では元金均等支払自体を用意していない金融機関も多くあります。「毎月支払額が一定しているため返済計画がたてやすい。」「元金均等支払は審査がきびしくなる。」ともっともらしい説明が並びますが、金利が変わらないと仮定した場合、元金均等支払は、最初の支払額額が高く毎月基本的にわずかですが支払額は下がっていくので、最初の支払額を想定していれば返済計画は元利均等支払と何ら変わらりません。審査は確かに厳しくなりますが、十数年前に比べ与信の基準ははるかに緩和されています。

銀行はお金を貸してなんぼの世界なので、元金の減りが速い元金均等支払よりも元利均等の方が利息が多く入るからです。また貨幣の時間的価値(Time is Money)の観点からも利息を先に多くもらう方が良いからです。また、不動産会社の営業マンも知らない方が多いですが、実はお金を借りる際に保証会社に支払う保証料は元金均等支払の方が安いのです。

私は可能な限り多くのメリットがある元金均等支払をお客様に薦めています。