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年収負担率とは?

住宅ローンを組む場合、金融機関の審査が必ずあります。この審査で重要な指標のひとつが返済負担率です。税込み年収の35%~40%程度が限度額と言われています。年収700万円であれば年間のローン支払額が245万円~280万円となります。これは月額に直すと月々の支払額は約20万円~23万円になります。

仮に物件価格5,000万円のマンションを購入する場合、諸費用自己資金で物件自体は全額5,000万円の借入、ボーナス払い無、変動金利0.625%、35年で借りた場合、月々132,574円の支払なので年間の支払額は132,574円×12=約159万円となり、年収負担率は23%で審査OKと思いがちですが、実はそんなに簡単な話ではありません。

銀行には審査金利という独自の金利が定められていて、金利が上昇した場合でも借入した人が、上昇した返済額の支払いに耐えられるか?という視点で計算します。審査金利は概ね3%前後です。金利を3%としてその他は同条件で試算した場合、月々の支払額は192,425円に跳ね上がります。年間支払額は231万円になります。更にマンションの場合、管理費と修繕積立金が毎月徴収されますので、これを合わせて月額3.5万円、年間で42万円を加えると年間支払額は273万円となり、かろうじて返済負担率が40%までの金融機関であればローンを組むことは可能ですが、かなり厳しい評価となります。

また注意が必要なのは借りれる金額と実際に支払を続けられる金額は違います。銀行の審査金利プラス管理費・修繕積立金で試算した場合の借入負担率は30%以内に収めたほうが安全です。先述した年収700万円の人であれば3,500万円以内の借入額が適正値といえます。また、年収負担率だけで審査は通る訳ではありませんのであらかじめご承知おきください。