オフィスビル仲介大手の三鬼商事株式会社の最新オフィス市況2020年7月号によると都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の6月時点の平均空室率は1.97%で前月比で0.33ポイント悪化していると発表しました。空室面積がこの1ヶ月で約2万6,000坪増加し、新築ビルの空室率は2.51%で前月比0.66ポイントの悪化、既存ビルの空室率は1.95%で前月比0.32ポイントの悪化となっています。前回もお話していますが、1ヶ月で約2万6,000坪の空室はインパクトがありますがこのエリアだけで約1,354万坪ものオフィス面積があるので、まだ影響はわずかといえます。但し、7月10日の日経新聞朝刊に記載(オフィスの解約、三密を防ぐためにコールセンターを分散、フリーアドレスの増加や半減、通勤の主要駅にサテライト型シェアオフィスを展開、熱海市や富津市など都心から80㎞圏内での仕事と休暇を兼ねたワーケーション物件の予約の急増等)があったようにコロナ禍でオフィスに対する考え方が急激に変化しているため、この動きは確実につかんでおくことが重要です。
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