平成27年5月の水防法の改正により、想定し得る最大規模の高潮に対する避難体制の充実や強化のために、浸水想定区域を公表する制度が新たに創設され、これに基づき高潮ハザードマップが作成されています。この高潮ハザードマップは河川の洪水と非常に密接な関係にあるために、市区町村により洪水ハザードマップと一緒に作成している場合が多くなっています。想定し得る最大規模の高潮による浸水の危険性を住民に周知し、対策を講じることを目的として高潮浸水想定区域図を作成しています。この高潮浸水想定区域図をもとに、高潮氾濫危険水位を設定し高潮に備えるようにしています。
東京湾における高潮浸水想定区域図の作成のポイントは
1.我が国最大規模であった室戸台風級の中心気圧:
910hPaと伊勢湾台風の移動速度、暴風半径を想定。
2.東京港に最大の高潮を発生させるような台風の経路を
設定
3.高潮と同時に河川の洪水を考慮
4.最悪の事態を想定し、堤防等の決壊を見込む
となっています。
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