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9月の不動産市況

渋谷区や世田谷区などを中心に首都圏で主に売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

今日は9月の首都圏の不動産市況をお伝えします。

中古マンションより戸建てが人気!

中古マンションの成約件数は前年同月比でマイナス7.3%となりました。

 

多摩地区は落ち込みが大きくマイナス10.6%と2桁台の落ち込みとなっています。

 

一方、価格は平米単価でプラス4.1%の上昇となっており、5ヶ月連続の上昇となっています。

 

中古戸建住宅の成約件数は前年同月比でプラス3.9%の上昇となっており、成約価格もプラス2.5%上昇し、8ヶ月連続の上昇となっています。

中古マンションと中古戸建住宅の在庫は共に減少

新型コロナの影響で、家にいる時間が多くなり、家を重視する人が増加した結果、新規の売却登録件数が減少しています。

 

首都圏の中古マンションの新規売却登録件数は前年同月比でマイナス14.7%の2桁減となっています。

 

また中古戸建住宅の登録件数もマイナス17.5%の2桁減となっており、いずれも品薄の状態となっています。

賃貸は空きが急増??

仲間の不動産会社との意見交換で、9月以降管理している賃貸住宅の退去が急激に増えたという話が出ています。

 

退去理由は、なんとか持ちこたえていた勤め先企業がお店をたたんだり、業績低迷で給与の減少が見込まれるため実家に戻る等です。

 

例年この時期は賃貸の入れ替えが多くなるのですが、退去の方が圧倒的に多くなっているとのことです。

 

多くの企業が新型コロナの影響で業績が低迷しており、来年以降、一般のサラリーマンの給与にも業績低迷が反映されると思われ、本当の試練はこれからという気がします。

 

また、コロナ禍で普段とは違った購入動機も増えています。

 

「転職すると住宅ローンが組めないので、購入できるうちに家を購入したい」「テレワークの環境が欲しいのでもう少し大きな家に住みたい」「週に1回の出勤なので駅から離れた戸建てでも問題ない」等です。

 

多くの人の共通点は「寝るだけの家」から「利用する家」を求めるようになり、家に対する価値観が変化してきたということではないでしょうか?

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