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コロナ禍における1日平均乗降者数の推移

渋谷区や世田谷区を中心に主に中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。

 

今日は、新型コロナウイルスの影響でどのくらい鉄道利用者が減少したのかをJRを除く横浜駅に乗り入れる各路線の月別乗降者数をもとに検証したいと思います。

2020年4月と5月の鉄道利用者は前年同月比で50%以下

JR線を除く横浜駅の1日平均乗降者数で一番乗降者数が減少したのが市営地下鉄グリーンラインです。4月は対前年同月比で42.11%、5月が43.09%となりました。

 

相対的に減少率が少なかったのが相鉄線です。相鉄線は都心までの延伸工事が既に終了して運行が開始されていますが、もともと神奈川県内で働く人が多く住まわれているのではないか?と推測されます。

 

東京都心部へ向かうサラリーマンが多い東横線は減少率が高く、8月に入っても対前年同月比で67.44%となっています。

テレワークの普及で週末の外出が増えている?

平日の山手線は人が戻ってきているとは言っても以前のような混雑までは至っていません。地下鉄もあまり混雑していないように感じます。

 

また、私は常日頃からお客様の案内等で土日も鉄道路線を利用していますが、特に土日の銀座線や日比谷線の利用者は相変わらず少ないように感じます。

 

但し、今回取り上げた横浜駅などの都心近郊の主要ターミナル駅の土日の人出は完全に戻っているような雰囲気です。

 

テレワークで平日はほとんど外出しない方が土日に羽を少し伸ばしたいということで家族と出かける回数が増加しているものと思われます。

 

テレワークが一部企業で定着化した事により、逆に土日に家族での外出という新たな需要が生まれた感があります。

 

ただし、共通していることは遅くまで遊ぶ人が少なくなったということです。

 

ランチタイムの時間はお店に行列ができ、夜は夕方6時からの予約はいっぱいですが、1回転で終わってしまう。

 

これが新しい生活様式として定着しつつあるように感じます。

GoToトラベルとGoToイートでも鉄道利用者は戻らない?

GoToトラベルによりJALやANAの国内線の需要が大幅に改善されていることが新聞などで取り上げられており、また都内のホテルも活況が戻ってきています。

 

またGoToイートも始まっていることで、街に賑わいが戻ってきています。

 

ホテルや旅館の予約サイトを見ると、どこも年末までもう予約が取れないところも多くなっています。

 

伊豆の老舗旅館に聞いたところ、GoToトラベルのお陰で平日も満室となり今回の政府の対応を非常に評価していました。

 

しかしながら鉄道路線がまた元の利用者数まで戻ることは、ほぼ不可能に近いのではないか?と想定されています。理由は下記の通りです。

①密を避けるために旅行は車での移動が増えており、鉄道を利用する人が減少している。

 

②テレワークが一定数定着化している。

 

③夜遅くまで飲む人が減少し、これも定着化している。またお酒を飲む人の数が減少している。

 

④高齢化が進んでおり、新型コロナの影響を受けなくても、今後は鉄道利用者の減少が見込まれる。

 

➄段階の世代の方が後期高齢者へ移行し、定年後も働く絶対数が減少する。

 

新型コロナウイルスにより時計の針が数年先の世界に早まっており、ワクチンが開発されても上記理由により、鉄道利用者の絶対数の減少にはあらがえないものとおもわれます。

 

但し、日本がフランスのように年間7000万人もの外国人観光客が訪れる観光大国になるのであれば話は変わってきますが、世界に会いアピールする最大の催しである東京オリンピック開催も危ぶまれる状況ではかなり非現実的と思われます。

 

鉄道利用者数の前年同月比の詳細については、当社ホームページで公開していますのでそちらをご覧ください。

コロナ禍における横浜駅の1日平均乗降者数の推移(月別)はこちらから

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