首都圏の中古マンションの売買仲介を主としておこなっている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
今日は主に東京圏で木造家屋の解体を行った場合、いくらぐらいかかるのかお話したいと思います。
木造家屋の解体は坪3.8万円くらいが目安??
建設工事でも解体工事でも、よく坪いくらで出来る?という質問が多く寄せられます。
実際には工事をする場所の前面道路の広さや、規模、工事の内容によって、金額は大きく異なります。
基本、小さい物件の解体は割高で大きな物件になるほどスケールメリットにより坪単価は安くなります。
但し、条件が違えば値段も変わるので、私もゼネコンでの営業時代によくこの質問をされ、非常に答えるのが悩ましかったことを覚えています。
でもこれが究極、多くの方が知りたいことなのです。
道路も広く、解体工事に適した環境であれば、120㎡(約36.3坪)程度であれば坪3.8万円程度、金額で140万円前後が一つの目安ではないでしょうか?
実際には坪5万円になることも??
先ほどお話した坪3.8万円はあくまでも木造家屋本体の解体工事の値段です。
相続で売却する際には、築年数が相当数経過した物件は敷地を更地にしたほうが早く、そして高く売れることが一般的です。
家屋の他に、ブロック塀、カーポート、樹木、庭石、残置物があった場合には別途費用がかかることになります。
特に生木や衣類などは撤去費用が高くなりますので注意が必要です。これらは主に付帯工事といわれています。
また先述したように、トラックや重機が入れない敷地であったり、お隣の家と隣接している場合には、手壊しが基本となりますので金額はその分高くなります。
人件費とゴミ処理代は近年高騰しており、なるべく衣類や家電等の残置物は自分で処理した方が価格を抑えることが出来ます。
予算は多めに見ておきましょう!
今回、実際に解体工事の見積もりをとったのですが、価格は税抜き100万円から180万円と大きな差がでました。
今回解体した木造家屋は20坪程度でしたが、隣接する家との距離がわずかで、更に全面道が狭かったため、見積金額は予想よりも高くびっくりしました。
4~5年前は木造で坪25,000円+付帯工事が相場と思っていましたので、手壊し分を考慮しても総額で70万円もあれば楽勝と思っていましたので見積もり金額に愕然とし、ゼネコン時代の上司(現役工事責任者)や建設業を行っている先輩の社長や中学時代の友人の社長にも確認したのですが、お前の認識が甘いと言われてしまいました。
最終的には私道部分が利用でき、工事も早く終わった結果、残置物も含めて税込みで110万円で収まったのでほっとしましたが、常に価格調査はしっかりすべきだったと反省しています。
また消費税が10%になっていますので、坪計算した金額に消費税を乗せておく必要があります。
結構忘れがちなので坪3.8万円であれば坪4.18万円、坪5万円なら坪5.5万円でしっかり計算して予算だてしてください。
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