渋谷区を中心に中古マンションの仲介を主としておこなっている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
今回は大規模な土木工事や港湾工事を行わず、津波から避難するために考案された津波避難タワーをご紹介します。
優れた避難施設
津波避難タワーは津波発生時又はその恐れがある場合に、即座に避難できる施設として、また、防波堤を数十億円数百億円かけて作成するよりりもコストが安く、また、自然環境を残したままにすることができる優れものです。
近年、防波堤や防潮堤を復興の名のもとに建設した結果、環境問題や維持費、防犯上、また防潮堤や防波堤の先で何が起きているかまったくわからなくなってしまった「海が見えない」というリスクが問題視されています。
海が見えないリスクとは密漁、不法入国、誘拐などです。
実際の避難方法は?
避難タワーは防犯上、鍵をつけていますが、緊急時には入り口にはアクリル板が設置してあり、そこを壊して、鍵を中から開けて入ることができます。
トイレや発電機、防災用無線、水、毛布などが備蓄されています。
また、上に上るには階段とスロープが用意されており、車いすの方や足が不自由な方でも避難できるように設計されています。
震災の傷跡はいまだ癒えず
今回は、震災から10年たった一つの節目として、山形での仕事の帰りに20年来の仲間と会うために、仙台市を訪れました。
震災直後に建物の復旧工事の手伝いをした場所にも行ったり、仙台市の荒浜地区や名取市の閖上(ゆりあげ)地区も回りました。
震災後も仕事で何度か訪れてはいましたが、今回、仙台中心部と居住制限地域とのギャップの大きさにあらためてびっくりしました。
仙台市内はコロナ禍ではありましたが、震災の跡形もないような雰囲気でしたが、仙台を南北に走る県道10号線(塩釜亘理線)がかさ上げされており、この道路から東側は、荒涼とした大地が永遠と続いているといった感じでした。
荒浜地区は震災前には多くの人々が暮らしていた場所です。この荒涼とした大地を見る限り、自然の恐ろしさと同時に人間の土木技術の凄さとその技術力がもたらす自然破壊が同時に映し出されているようで、なんともいたたまれない気持ちになりました。
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