渋谷区を中心に中古の分譲マンションの売買を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
今日は昨日に引き続き、東急電鉄が公表した2020年度乗降人員のデータを利用して検証したいと思います。
東急線の利用者数は軒並み30%超えのダウン
東急の各路線の利用者は池上線と東急多摩川線を除いて軒並み対前年比で30%超えの大幅ダウンとなっています。
特に渋谷駅や急行電車が止まる主要駅は減少幅が大きくなっています。
逆に、減少幅が低いのは各駅しか停車しない駅で都心部に近い駅か、又は、逆に都心部から離れた駅となっています。
また、大学の閉鎖に伴い、慶応大学がある日吉駅や駒澤大学のある駒沢大学駅の利用者数が大幅に落ち込んでおり駒沢大学駅は対前年比で44.3%も落ち込んでいます。
町田グランベリーパークに人が集中??
特筆すべきことは、スヌーピーミュージアムなどがある大型商業施設の町田グランベリーパークが対前年比で落ち込みが14.4%というとても低い数値になっていることです。
緊急事態宣言で他県をまたぐ行動を控えるように小池都知事から何度も要請され、また、東京都都民は他県から後ろ指をさされるような雰囲気があり、どこにも行けないなか、数少ない遊べるエリアとして、多くの東京都民が足を運んだのではないか?と推測されます。
京王電鉄が2020年度の各駅乗降者数をまだ公表していないので、まだ何とも言えませんが、三井アウトレットパーク多摩南大沢のある南大沢駅も利用者数の減少は低く抑えられているのではないか?と考えられますが、三井アウトレットパーク多摩南大沢と比較して、町田グランベリーパークは新しく、スヌーピーミュージアムの他にも、くつろげる芝生部分や体を使った体験施設などがあるため、より多くの人が集まってるようです。
私も町田グランベリーパークに今年に入って一度行きましたが、かなりの人出があり、三井アウトレットパーク多摩南大沢よりも活気があるように感じました。
今後鉄道利用者また戻るか??
コロナが収束すれば当然人の流れは一時的に戻ると思いますが、2018年度を超える利用者数の増加はかなり厳しいように感じます。
ワクチン接種も多くの国民が終え、海外からの渡航者の制限も撤廃され、外国人旅行者が再び3,000万人を超えるまでは、今から数年は要するものと思われ、その間に、日本人の高齢化が進み、思うように気軽に電車に乗って活動できなくなる高齢者が今以上に増加するものと思われます。
鉄道各社も通勤時間帯に有料のライナーを運行したり、席にゆとりのある車両を取り入れたりしていますが、これが今以上に進み、運賃も近い将来上昇するものと思われます。
都心部の電車の本数はほとんど減少しないと思いますが、郊外の電車は減便等が更に進むものと思われます。
テレワークの流れに乗っての安易な郊外移住は、よくよく考えて、慎重に検討した方が良いと感じます。
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