渋谷区を中心に中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールデインングスの遠藤です。
今日はガスが使えなくなったときの対処方法等をご説明します。
大きな地震の後でガスが使えない訳
ガスは震度5以上の揺れを感知したときやガスの使い方に異常があったりした場合、ガスメーターが自動的にガスを止めます。そのため、地震が収まった後で、ご自身でガスの復旧作業を行わないとガスは止まったままになってしまいます。
ガスが止まっている場合には機種によって異なりますが、表示ランプが赤く点滅、又は、「ガス止」という表示が出ます。
大きな地震があった際に、ガス供給停止区域に該当してしまった場合は、当然ガスは使えないのでお手上げですが、そうでなければガスメータにーに設置されている復旧ボタンを押せば、ガスは元通りに使えるようになります。
復旧作業の手順は比較的簡単ですが、ガスメーターの機種によって操作方法が若干異なりますが、ほぼ下記の手順のようになります。
①全てのガスの元栓を閉めます。(但し、ガスメーターに設置してあるメーターガス栓は開けたままにしてください)
②ガスメーターについている復旧ボタンをしっかり奥まで押し込み(2秒ほど)、ゆっくり離します。
③ガスを使わないで3分程度待つ。
ガスの元栓を開ければ使用できます。なお、復旧しない場合には、ガス会社かマンションやアパートであれば管理会社に連絡してください。
稀に、旅行等に出かけて元栓を閉めたこと自体をすっかり忘れて、ガスがつかないと騒いでしまうこともありますので、ガスが使えない場合は一旦冷静になることが大切だと思います。
ガスメータの設置場所と種類
ガスメーターの主な設置場所としては、マンションであれば共用廊下の玄関脇のメーターボックス、アパートの場合には階段下などに複数が並列で設置され、部屋番号のシールが貼ってあります。戸建てであれば、外壁部分に設置されています。
業務用ガスの場合は、厨房の外やGHP(ガスヒートポンプエアコン)の室外機のそば(屋上などが多い)に設置されている場合が多いです。
ガスメーターの種類ですが一般形マイコンメーター、通信機能付きマイコンメーター、無線機付きマイコンメーター、業務用マイコンメーターがあります。
また、ガスメーターの有効期間は基本10年です、中には7年のものもあります。電気メーターは10年(5年又は7年もあります)、水道メーターは8年とそれぞれ、有効期限が計量法で定められています。
ガスメーターの取り換えは無料ですが、他のメーターは交換する場合は費用が発生します。
それぞれの復旧方法は東京ガスのホームページが見やすいのでご覧ください。
部屋がガス臭い場合は窓開け換気を
先ほどはガスが止まった際の対処方法を記載させて頂きましたが、部屋の中が明らかにガス臭いと感じたら、換気扇は絶対につけないで、窓を開けたうえで、ガス会社に連絡を入れてください。
電灯や換気扇などのスイッチは触らないでください。理由はONやOFFにする際にわずかですが火花が発生するからです。
また、料理が出来ないからといって、「たばこ」を一服も絶対にやめてください。火気厳禁です。
都市ガスの原料である天然ガスには一酸化炭素などの有害な成分は含まれていませんが、ガス機器使用中に燃焼用の空気が不足したり、ガスの種類とガス機器が適合していない等の場合には、一酸化炭素中毒を引き起こすことがあります。
一酸化中毒は死に至る場合があり、非常に危険です。
また余談ですが、ガスは元々無臭ですが、ガス漏れの際に、直ぐに気が付くようにわざと臭いにおいをつけています。
コメントをお書きください