居住用中古マンションを探しているファミリーにとって、間取りは非常に重要な要素です。
しかし、どのような間取りが家族にとって最適なのか、そのコツをつかむのは容易ではありません。
また、同時に、価値の落ちないマンションを選ぶ知識も必要になります。
この記事では、ファミリー向けの間取りの選び方や、居住用中古マンションを選ぶ際のポイントに焦点を当て、リアルプロ・ホールディングスの専門的な視点からアドバイスを提供します。
ファミリーにおすすめの間取りのコツとは?
家族の成長やライフスタイルの変化に対応できる間取りは、快適な家族生活の基盤となります。ここでは、ファミリーにおすすめの間取りの選び方を紹介します。
生活スタイルに合わせた間取りの選び方
家族構成や生活スタイルは多様であり、それに合わせた間取りを選ぶことが重要です。
例えば、小さな子どもがいる家庭では、子ども部屋の位置やリビング又はダイニングからの視線の確保がポイントになります。
また、在宅勤務が多い家庭では、静かで集中できる作業スペースが必要となります。
子育て世代に必要な間取りの特徴
子育て中の家庭では、安全性や子どもの成長を考えた間取りが求められます。
例えば、階段の手すりは子どもが握りやすいものを選んだり、将来的に部屋数を変更できるフレキシブルな間取りが有効です。
将来のライフステージ変化を見越した間取りの考え方
家族のライフステージは変化していきます。
そのため、将来の変化を見越して、間取りを選ぶことが大切です。
よくある事例が、部屋数の不足です。
1900年後半から2010年前後に建設された3LDKタイプのマンションの多くは和室がリビングと接しているタイプが多いですが、実質このタイプは2LDKに近い間取りと言えます。
4人家族の場合、小学校低学年まではお子様は一部屋に2人で問題ありませんが、小学校高学年や中学生になると、一人一部屋が必要になってきます。
特に、男の子と女の子の場合はそうです。
和室はお子様が小さいときにはとても重宝しますが、その後は、物置代わりになってしまうケースもあります。
多くのご家庭ではお布団ではなくベッドを利用するため、4人家族の場合は、お子様のどちらか、又は、ご夫婦の寝室が和室になる可能性が高く、お子様は基本、襖で囲まれたプラベート性に劣る和室を嫌がります。
そのような場合は和室は必然的にご夫婦の寝室となる可能性が高く、ベッドから布団への変更か、和室を洋室にリフォームするなどの手立てが必要になります。
そのため、4人家族の場合は、お子様がまだ小さくても、全てが洋室の3LDKか和室付きの4LDKを購入するという事も視野に入れるべきです。
更に先を見通した場合、老後はバリアフリー対応やお子様が独立した後は部屋数が余るため、生活の拠点となるリビングダイニングを広くしたり、車いす対応で玄関や廊下部分を広くするなどのリフォーム工事を行う必要性が出てくることが予想されるため、将来的に改修しやすい構造のマンションを選ぶと良いでしょう。
バリアフリーにする際に手すりを設置する場合は、重さに耐えられるように下地処理が必要になります。
また、現在のマンションの多くはRC造のマンションですが、5階建てのマンションの中には壁式マンションもあります。
壁式マンションの中には間仕切り壁の一部が構造壁になっている場合があり、リノベーションに制約がかかる場合があります。
居住用中古マンション選びのポイント
居住用中古マンションを選ぶ際には、単に価格や間取りだけでなく、将来的な価値や生活の質も考慮する必要があります。
ここでは、賢い中古マンション選びのための重要ポイントを解説します。
立地がもたらすメリットとは?
立地は不動産選びにおいて最も重要な要素の一つです。
駅からの距離はもちろん、周辺の生活インフラ(スーパーマーケット、学校、病院など)も重要なチェックポイントです。
良好な立地条件の物件は、将来的にも価値が下がりにくく、生活の利便性も高いため、特に重視するべきです。
需要と供給から見る物件価値の判断基準
中古マンションの価値は、その地域の需要と供給のバランスで大きく左右されます。
需要が高いエリアの物件は、価値が維持されやすく、将来的に売却する際にも有利です。
反対に、供給過多のエリアでは価格競争が起こりやすく、価値が下がるリスクがあります。
但し、2022年の厚生労働省の人口動態統計によると年間156万人以上の人が亡くなり、反対に出生数は約77万人、79万人も人口が減少している中で、2022年の新築着工戸数は85.9万戸、2023年は81.9万戸と人口が減少するよりも新設の住宅着工数の方が多くなっており、明らかに住宅の供給が過多になっています。
国や地方公共団体の財政も悪化しており、コンパクトシティ化しないどうにもならない状況化となっており、都心といえども、今後は人口減少が始まると推測されるため、駅近や大型商業施設などインフラが整ったエリアの物件が価値が下がらない大きな要素のひとつとなります。
売物件情報の正しい読み解き方
売物件情報には、価格や間取り、築年数など基本的な情報の他にも、管理費や修繕積立金、近隣の環境など、購入を検討する上で重要な情報が含まれています。
これらの情報を正しく理解し、物件の維持コストや将来性を見極めることも重要です。
また、不動産ポータルサイトだけでなく、実際に足を運んで物件やその周辺環境を確認することもおすすめします。
特に、老後の生活において、共用部分に段差があると車いすでの移動が困難な場合がありますので、エントランス部分が平坦か又はスロープがあるかなどの確認も必要です。
一般的に小規模マンションや築年数の経過したマンション、丘陵地帯に建設されたマンションでは、スロープの設置が無かったり共用部の廊下が狭く、車いすの利用が困難な物件もありますので、現地で共用部分もしっかりと確認しましょう。
注意すべき中古マンション選びの落とし穴
中古マンションを選ぶ際には、見落としがちな落とし穴がいくつか存在します。
これらを知り、回避することで、より良い物件選びが可能になります。
囲い込みやおとり広告の見分け方
一部の不動産会社が行う、囲い込みやおとり広告は購入希望者にとって大きな落とし穴です。
囲い込みは、他の不動産会社に情報を出さず独占的に販売しようとする行為で、おとり広告は、実際には売りに出されていない物件を広告することです。
これらを見分けるためには、物件の情報が他の不動産サイトにも掲載されているか確認したり、実際に物件を見せてもらうことが重要ですが、注意点はおとり広告をしている会社は、実際に物件を見せて欲しいと依頼すると、事前に告知せず、お店を訪問した時に、「ご希望の物件は先ほど申し込みが入ってしまいましたので、他の物件をご紹介させて頂きます。」という営業トークをされたら、本当の場合も、もちろんございますが、注意が必要です。
「事前に告知せず、お店を訪問した時点」というのが「みそ」です。ポータルサイトに掲載している業者にもかかわらず、この営業トークを使う業者は要注意です。
裏を返せば、お店に伺う前に「売れてしまいました」と連絡をくれる業者は、誠実な業者と言えるかもしれません。
両手仲介の落とし穴と賢い対処法
両手仲介とは、売主と買主の双方から仲介手数料を受け取ることです。
この場合、仲介会社が買主の利益よりも自社の利益を優先する可能性があります。
もちろん両手仲介は合法的に認めれた行為で、弊社でも両手仲介を行なうこともございます。
注意する点はポータルサイトに掲載できるのは、売主サイドの仲介会社か売主だけです。
売主から物件を預かっている以上、売主側業者は、基本自分たちが査定した額で物件を売りたいので、売主側の立場にたったスタンスをとり、買主より売主を優先します。
そのため、可能であれば買主専任の仲介業者を利用することが賢明です。
価値の落ちないマンション選びのコツ
中古マンションを選ぶ際には、将来的にも価値が維持される物件を選ぶことが重要です。
そのためには、立地や建物の管理状態、地域の人口動向など、多角的な視点から物件を評価することが必要です。
また、リフォームやリノベーションの余地がある物件を選ぶことで、将来における生活スタイルの変化にも対応できる可能性があります。
まとめ
ファミリー向けの間取り選びのコツから始まり、居住用中古マンション選びの重要ポイント、リアルプロ・ホールディングスが提供する専門的なアドバイス、そして中古マンション選びの落とし穴に至るまで、幅広い情報をお届けしました。
これらのポイントを押さえることで、家族にとって最適なマンション選びが可能となります。
特に、立地の良さ、将来的な価値の維持、そして賢い不動産業者の選び方は、中古マンション選びにおいて最も重要な要素です。
リアルプロ・ホールディングスでは、お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適な物件選びを全力でサポートしています。
将来の夢や希望を実現するためのお手伝いをさせていただければ幸いです。
コメントをお書きください