渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
マイホームのご購入は、ごく一般的な方であれば、人生に一度か二度程度しかない、人生の中で最も大きな買い物の一つと言われています。
そして、住まい探しは、新しい生活の第一歩、あるいは次の一歩を踏み出すための重要なステップでもあります。
この人生において非常に大切なマイホームのご購入が、「上手くいく人」と「上手くいかない人」がいます。
まずは、住まい探しに必要な事項をご説明したいと思います。
住まい探しで、最も重視することは、まず住まい探しのプロセスを理解することです。
マイホームを購入しようとする大多数の人が、とりあえず、スーモなどのポータルサイトで物件探しを始め、気になる物件があるとそれに問い合わせをして、その都度、ポータルサイトに掲載している不動会社にアポイントをとるというパターンです。
勿論、ご自身が住みたいとおもう場所の価格帯を知るという事はとても重要で決して間違いではないのですが、マイホームを購入する際の流れが、どのようになっているの理解しておくことは大変重要なことです。
また、ご自身にとって適正な価格帯と、それに見合ったエリアはどこなのか?
お勤め先への通勤時間やご実家へのアクセスはどうなのか?
など、いろいろな視点から検証し、更には将来の家族構成も含めた、ライフプランも含めて将来設計をある程度イメージすることがとても重要になります。
将来、例えばお子様が何人欲しいのか?や、趣味で利用するスキーやスノーボード、サーフボード、釣り用品や楽器などの大きさや数により、必要なお部屋の広さや間取りも変わってきます。
最近は共働き世帯が主流になりつつあり、宅配ボックスは必須条件にほぼほぼなりつつあります。
このように、住まい探しは、まず物件探しから始めると言ったような我流で探すのではなく、将来の人生設計まで含めた準備から始めるのがとても大切なポイントです。
また、住宅探しを成功させるためには、市場の動向、ご希望エリアの相場の把握、良い物件の見極め方などを把握しておくことも重要です。
好条件の物件はすぐに成約になってしまうこともあるので、良い物件とは、どのような条件を満たせば良いのか、また、良い物件の共通ポイントなどを予め理解しておけば、迅速に購入への行動をとることができます。
更に、希望する広さ、家に対して求めるもの・電化製品やベッドなど新たに必要又は買い替える設備などをある程度理解しておくことが重要です。
冷蔵庫やベッドなどは、今使っているものをそのまま新居に持っていくケースが多いですが、食器棚が新居、特にマンションの場合、スペースが合わないケースがあり、新居のキッチンスペースに合わせて、新調するケースが散見されます。
また、ソファー、ダイニングテーブルなどは比較的新調される方が多いですが、忘れてはいけないのがカーテンです。
カーテンは、例えば、今住んでいる賃貸マンションに入居した際に購入したカーテンでは、間取りや広さなどが全く違う新居の窓に合わないケースがほとんどで、多くの方が新調しますが、窓の数や大きさにより、多くがオーダーメイドになります。
今ではニトリなどでかなり柔軟に対応でき、価格もずいぶんとお手頃になりましたが、室内のイメージに大きな影響を与えるカーテンを新調する場合、気に入ったオーダーカーテンで一式揃えるとなると数十万円単位の費用が発生するので、予めマイホーム購入の際の必要経費として予算を確保しておく必要があります。
住まい探しが上手くいく人の特徴
では、住まい探しが上手くいく人の特徴について、お伝えしたいと思います。
住まい探しが上手くいく人の特徴は、積極的に行動し、反応が早い人です。
不動産会社からもらった物件に対して、直ぐに物件に対する良し悪しの印象を伝えたり、疑問に思ったことを質問したりするだけでなく、先述させて頂いたマイホームを購入するために、必要なプロセスを自ら学び、わからないことがあれば、積極的に質問をされてくる方が多いのが特徴です。
その一方で、理想の物件を見つけるまでに多少時間がかかることを理解し忍耐強さも同時に持ちあわせています。
そして、いざ良い物件が出てきた時のフットワークの軽さと決断力が早いのも特徴です。
更に、住まい探しが上手くいく人は、自分の予算や市場の状況を理解し、現実的な目線を持っている人です。
私の今までの経験でわかったことは、ほとんどの人は、例えば3,000万円のご予算の方は4,000万円前後、5,000万円のご予算の方6,500万円前後、1億円のご予算の方は1憶4,000万円前後と必ず、ご予算よりも3割以上高い物件が欲しくなります。
それでも、住まい探しが上手くいく人は、ご自身の予算内もしくは多少オーバーする場合もございますが、現実的な視点で判断し、現実的な期待の範囲内の物件を購入します。
住まい探しが上手くいく人は、不動産会社との良好なコミュニケーションが取れる人が多いのが特徴です。
理想の物件を見つけるためには不動産会社とのコミュニケーションは不可欠です。
住まい探しが上手くいく人は、自分の要望を不動産会社の担当者に明確に伝え、必要な情報を適時に得るために効果的なコミュニケーションを取り、プロの力を借りるのが上手いです。
また、最初は多くの不動産会社とアポイント等を取りますが、各不動会社の担当者との打ち合わせの中で、信頼できる不動産会社を選んだ後は、その不動産会社1社又は担当者を指名して、物件探しをされる方が多いです。
ポータルサイトで売り物件の広告ができるのは、売り主と不動産媒介契約を結んだ業者しかできません。
住まい探しが上手くいく人は、不動産流通の仕組みをある程度理解しており、ポータルサイトで物件を取り扱っている不動産会社は売主側の立場にたった不動産会社であり、買主側の立場の不動産会社ではなく、物件を売ることを重視し、客観的な立場でのアドバイスをしてくれないことが多いことを理解しています。
流通している不動産の多くが、どの不動産会社でも取り扱いが可能なので、ポータルサイトで物件毎に売主サイドの不動産会社にアプローチするよりも、買主側に寄り添って、物件の比較表などを作成し、いくつかある購入希望物件に対して、物件ごとの良し悪しを明示し、客観的な判断をしてくれる信頼できるバイヤーズエージェントに物件の案内を任せることが多いのも住まい探しが上手くいく人の特徴と言えます。
住まい探しが上手くいかない人の特徴
次に、住まい探しが上手くいかない人の特徴について、お伝えします。
住い探しが上手くいかない人は、自分の予算や市場の状況を無視した、非現実的な期待を持つことが多いのが特徴です。
これにより、最終的には満足できる物件を見つけることを難しくしなり、多大な時間と労力を無駄にしてしまっています。
また、頭で考えすぎて凝り深い方はなかなか良い物件が出ても購入することが難しいと言えます。
ネットが普及する前の世界では、必要な情報は本を買うか、図書館で調べるか、役所に行って質問するなどのアナログ的なな方法でしか、情報を取得する手段はありませんでした。
しかしながら現在のように、インターネットの普及によって手軽に情報を検索できるようになったことにより、逆に情報過多という困った事態も引き起っています。
マイホームのご購入は、高額なため、いつも以上に熱心に調べているうちに、矛盾した情報にいつくか当たってしまうこともあり、どの情報を信じていいか混乱してしまい、更に心配になり、最も時間を費やすことになり、これが決断を妨げる大きな原因となる場合があります。
この迷路に陥ってしまた人へのアドバイスとしては、「物件に完璧はない」ということを伝えるしかありません。
どんな物件にも長所と短所があります。
「ある人には理想の物件でも、またある人にとっては良くない、又は、当てはまらない」といったケースは多々あります。
例えば、ペット可の物件はペット愛好家にとっては必須の条件ですが、ペットが苦手だったり動物にアレルギーを持っている人にとっては、ペット可のマンション自体がNGです。
足腰が弱く、万一の際の避難やエレベータが止まった際に移動が困難になる方にとって、マンションの1階のお部屋は理想ですが、眺望を第一優先にする方にとって、1階住戸は問題外です。
物件選びのポイントは、自分や家族にとって、家に求めるものの優先事項を決めておくことです。
「駅までの距離が近い」「陽当たりが良い」「浴室が広い」「眺望がよい」など、我が家にとって何を最も優先させるのか上位3つぐらいを決めておけば、物件購入の決断が早くなり、物件を購入できるチャンスが広がります。
住まい探しが上手くいかない人は不動産会社との付き合い方が下手な方が多く、不動産業者に対して、懐疑的でなかなか本音を言わないのが特徴です。
不動産会社とのコミュニケーションがうまくいかないと、自分が欲しいと思う条件を的確に伝えられていないので、当然ながら理想的な物件を見つけることは難しくなります。
住まい探しが上手くいかない人は、自分の要望を明確に伝えることができず、必要な情報を得られないことが多いのです。
不動産業者の中には、一度アポを取った人とは何が何でも契約するまで執拗に営業をかけるというスタイルをとる業者も少なからずおり、嫌なおもいをした方もいらっしゃり、そこは同じ業界人として、お詫びをしなければならないのですが、最終的にはプロの力を借りることになるので、不動産業者を味方につけた方が断然お得です。
住まい探しのノウハウ
住まい探しは、自分自身、そして、家族まで含めたライフプランまで考慮して探すとなると、かなり難しいかもしれませんが、高額な買い物なので、まずは購入するためにどのようなプロセスで進めればいいかを理解されることをお勧めします。
日本も中古市場が活性化し、優良な物件も多く売却市場に出てくるようになってます。
日本では長く、「賃貸→マンション→戸建」で人生のすごろくで上がりと言われてきましたが、今は欧米と同様に家族のライフスタイルの変化(例:新婚の時は利便性の高い都心部に近いマンション、子供が生まれたり増えたら子育て環境に適した広い郊外の戸建、子供が就職や結婚で巣立っていったら、田舎暮らし又は真逆のコンパクトな駅近マンションへの住替え)に応じで住み替えやリフォームを行う人も増えています。
将来のライフプランも重要とのお話もさせて頂きましたが、例えばお子様がたくさん欲しくても、子宝に恵まれるか恵まれないかは、わからないことなので、そこまで考える必要はないかもしれません。
ただ、おおまかなライフプランをイメージし、マイホームはいzれ売却する大切な資産(投資物件)として資産性を維持できる物件をご購入することがとても大切です。
更に、住まい探しで上手くいかない人の特徴のようなやり方で進めてしまうと、多大な時間と労力がかかってしまい、住まい探し自体に疲れてしまうので注意しましょう。
ぜひ、住まいの購入方法、不動産の情報収集、現実的な視点、不動産会社との良好なコミュニケーションを心がけて、理想のお住まい探しを成功させてください。
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