渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
マンションの販売チラシにはバルコニー面積という表示があり、10㎡などと記載されていますがべランダという記載はありません。
私が小さい頃は、戸建てに住んでいましたが、その際はベランダと言っていた気がします。
あと、昔おじいちゃんの家に遊びに行った際に、おじいちゃんとおばあちゃんはベランダでよく一緒にお茶を飲みながら日向ぼっこをしているねと、両親と話していた覚えがあります。
私達不動産会社会社が使うマイソク(販売図面)の掲載ではベランダとは掲載せずに、戸建てでもマンションでもバルコニーと表示しています。
英語翻訳サイトで検索するとバルコニーはbalcony、ベランダはbalcony又はverandahと表示されます。
ではベランダとバルコニーに違いはあるのでしょうか?
まず違いについてですが、一言で言えば、屋根があるかないかで決まります。
バルコニーは、2階以上で建物から外に張り出している壁や手摺に囲まれたスペースのことを言います。
屋根がついていないのがバルコニーとなります。
マンションなどでは上の階のバルコニーが屋根代わりになっているケースがほとんどで、この場合は厳密にいえば、ベランダになるのですが、ベランダではなくバルコニー表記としています。
バルコニーはとても開放的ですが、屋根が無いため雨の侵入を防ぐことができず、洗濯物などが濡れてしまう可能性があるというデメリットがある一方で、バルコニーは屋根がついていないためベランダに比べて採光性が高いのが特徴です。
では1階部分はバルコニーではなく何と言うのでしょうか?
実は1階部分はテラスと言います。
テラスは、家の庭にタイルやデッキを敷き詰めて外に出やすくしたスペースの事を言います。
テラスはバルコニーやベランダと同じように家の外に張り出した空間のことですが、テラスは基本的に1階のことを指すのです。
ただ先述したマイソク(販売図面)にはテラスと記載せずにバルコニーと記載していないケースも散見され、明確な使い分けをしていない不動産会社も結構多いのが実情です。
ベランダは1階や2階などの階数は関係なく建物から外に張り出しており、壁や手摺に囲まれた屋根のある比較的狭いスペースを指します。
日本の縁側は実はベランダの一種です。
バルコニーの種類
次にバルコニーの中でも特徴的な3種類をご紹介します。
◆ルーフバルコニー
ルーフバルコニーとは、下の階の部屋の屋根部分を利用してつくられるバルコニーです。
通常のバルコニーよりも面積が広いことが多いため、洗濯物を干すだけでなくガーデニングを楽しむスペースとしての活用や、テーブル等を置いて食事を楽しむスペースとしての活用もできます。
マンションの場合は通常のバルコニーの使用方法に加え、風に煽られて飛んでしまうような、パラソルを置くことを禁止するなど利用制限を設けている場合が多いです。
◆インナーバルコニー
インナーバルコニーとは建物の一部が屋外になっている屋根付きのバルコニーのことです。
屋外でありながら室内スペースのように使えることがインナーバルコニーの魅力です。
部屋の延長としてつながりのあるセカンドリビングのような開放的な空間をつくることができます。
大和地所レジデンスが分譲するヴェレーナシリーズではオープンエアバルコニー(リビング、スペース)という独自の名称で、インナーバルコニーのある分譲マンションを販売しており、非常に開放的なつくりで、ヴェレーナシリーズのみ購入したいという熱烈なファンがいます。
◆スカイバルコニー
スカイバルコニーは簡単に言えば屋上につくられたバルコニーです。
敷地面積が狭く庭を設けることができないときでも、居住スペースを削ることなく限られた土地を有効活用できるというメリットがあります。
また、外部からの視線を気にすることなくプライベートな外空間を楽しむことができ、屋上からの眺望を楽しめるのも大きな魅力のひとつです。
スカイバルコニーは基本戸建住宅となります。
以上が特徴的なバルコニーのご説明となります。
最近では開放的なスペースであるバルコニーで、より快適に過ごせるようにテーブルや椅子を置いたり、DIYなどをして、より良い空間に仕上げている方も大勢います。
特に小さいお子様のいらっしゃるご家庭では水遊びが出来るスペースが確保できる事もあり、大きめの家庭用プールをご購入されている方もいらっしゃいます。
ご家族のご要望や年齢構成によって、必要な広さなども変わってくると思いますので、ご自宅を購入される際にはバルコニーの広さや利便性もチェックしてみては如何でしょうか?
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