渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
JR東日本は2025年の春に中央線快速(東京~大月間)と青梅線(立川~青梅間)においてグリーン車サービスを開始します。
新たに中央線快速・青梅線にも2階建てグリーン車を2両(東京よりの4号車5号車)を連結し、従来の10両編成から順次12両編成に移行します。
これにより、JR東日本は東京駅を中心とした首都圏の各方面に向けたグリーン車サービスが拡充されます。
なお、 グリーン車サービスの開始に先立ち、グリーン車を連結した12両編成の電車を2024年10月13日以降順次導入します。
2025年春のサービス開始までの間は、グリーン料金不要(普通車扱い)の「グリーン車お試し期間」として、利用可能tとなります。
JR東日本は都心と郊外を結ぶ、東海道線・横須賀線、総武線快速、宇都宮線・高崎線、湘南新宿ライン、常磐線の中距離電車の各線で既にグリーン車の導入を済ませています。
京王線では、2018年2月22日より有料座席指定列車「京王ライナー」の運行をスタートさせ、新宿から京王八王子駅又は高尾山口駅、橋本駅を結んでいます。
利用者数は増加しており当初のスタート時よりも便を運転本数を増やしています。
西武池袋線では、2019年3月16日に運行を開始した有料座席指定列車「Laview(ラビュー)」は池袋駅と西武秩父駅間を結ぶ路線で、やはり運行当初よりも運転本数を増加させており、それでも通勤時間帯などはかなり混雑します。
中央線の新グリーン車の特徴
東京駅などの折り返し駅で、車内の整備時間を短縮させるため、スムーズな乗降が可能な両開きのドアや広いデッキを備えて、自動回転式の座席を 2 階建てグリーン車として初めて採用しながらも、従来の座席数である2両合計で180名を確保することで、着席ニーズに対応する形となっています。
ちなみに普通列車のグリーン車は自由席となり、通路やデッキに立っている場合でも、グリーン券が必要なため、グリーン車の座性が満席で座れないで、普通車に移動する場合は、「グリーンアテンダント」が証明書を発行するかたちとなるようです。
グリーンアテンダントとはJR東日本の普通列車グリーン車に乗務する客室乗務員の名称で、車内改札やグリーン券の発行、車内販売、グリーン車に関する案内業務などが主な仕事の内容となっています。
ちなみに余談になりますが、グランクラスアテンダントは新幹線のグリーン車よりもハイクラスな車両に乗務する客室乗務員、サフィールアテンダントは東京・新宿~伊豆急下田を走る全車両グリーン席の観光列車「サフィール踊り子」に乗務する客室乗務員です。
座席は快適な回転式リクライニングシートを採用し、全席に電源コンセント・テーブル・ドリンクホルダーを標準装備としており、車内ではJR-EAST FREE Wi-Fi、トイレ、ゴミ箱等も利用可能で、「グリーンアテンダント」がグリーン車に乗務し、案内等のサービスを実施する予定となっています。
サービス開始後のグリーン料金は、首都圏他線区と同じ料金とする予定です。
グリーン車に乗車するには、モバイルSuica 等で「Suica グリーン券」を乗車前に購入し、座席上部の Suica グリーン券システムにタッチすることで、車内改札の省略が可能となり、目的地まで、煩わしい車内改札が無くなり、快適に移動できるなど、様々な機能とサービスが用意されています。
人口減による収益を有料電車がカバー
1947年から1949年に生まれた段階の世代の方達が後期高齢者に属する年齢となり、定期を利用する通勤利用者の減少、少子化による通学定期利用者の減少、コロナ禍を経て、テレワークの浸透による定期券利用者の減少、都心部への人口集中により郊外の人口が頭打ちとなるなど、郊外と都心を結ぶ路線は、厳しい営業環境にさらされています。
プラス要因としては、訪日外国人の増加による電車の利用増加や人生100年時代と言われ、元気な高齢者が増加し電車を利用して小旅行などにでかける人達も増加しています。
景気が良くなれば、移動する人が増えるので、乗車数は増加しますが、その数にも限界があります。
このような状況下で、営業収益を上げるには、サービスを向上し、それにより対価を得る、すなわち有料列車の導入及び運行が大きな役割を果たします。
有料電車の投入により、日本人の利用だけでなく外国人観光客の利用も増加しています。
日本人は混雑する車両には乗り慣れてはいますが、コロナをはじめとする感染症にかかるリスクを避けたい人にとっては、座席指定の有料電車は長時間電車に乗る人の必須要件となりつつあります。
また1回の乗車運賃がワンコイン程度なので比較的気楽に乗りやすいので、利用者も増えるという好循環にもなっています。
但し、一般乗車で利用する人たちにとっては、その分電車の本数が減るので、不便になってしまいますが、日本もサービスはタダではなく、サービスでどれだけ稼ぐか、が問われる時代に突入したのではないでしょうか?
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