渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
内閣府「男女共同参画白書 令和6年版」によると、共働き世帯は専業主婦世帯の約3倍、割合にすると約75%が共働き世帯となっており、いまや夫婦共働き家庭が日本における標準的な家庭の形となっています。
とは言っても、共働き家庭で特に小さなお子様がいらっしゃる場合など、仕事をしながら子育てをするのは大変なことです。
そのため、マイホームには、夫婦、そして家族みんなが協力して料理や掃除・洗濯などの家事がしやすい間取りや機能がより求められるようになりました。
コロナ禍以降はテレワークもかなり進み、マイホームにテレワークの場所を確保するなど、新たな需要も増えているので、共働き家族の求める間取りや設備、またどういった物が使いやすく人気があるのかを含めて調べてみました。
まずは室内の場所ごとににどのような設備などが好まれているのかを見ていきたいと思います。

◆玄関・ホール
・玄関内にベビーカーを置いたままでお子様を楽に乗せたり降ろしたりできるスペースがある玄関。
・マンションの場合アルコーブ(Alcove)(共用廊下から少し引っ込んだ玄関前のくぼみ)やポーチ(門扉が付いていて専
用使用権が付与された廊下部分で)がある。
・玄関横に収納力のあるシューズクローゼットがあり、場合によってはベビーカーやアウトドア用品が収納できるスペース
が確保されている。マンションの場合にはトランクルームが設置されている。
・靴の脱ぎ履きに便利なベンチなどの腰掛・手すりがある。
・留守でも安心な宅配ボックスがある。
・玄関ドアがキーレス。
・玄関ホールに手洗いがあると手洗い習慣が身に付く(主に注文住宅)。
・戸建の場合は家族分の自転車を置くスペースと車の乗り降りが楽にできる幅3m、長さ5.5m以上駐車スペース。
◆キッチン
・夫婦や子供が並んで調理したり洗い物ができる広さが確保されている。
・収納や作業カウンターが充実していて作業がしやすい。
・アイランドキッチンなど、リビングやダイニングとが回遊動線になっていて移動しやすい。
・大型食洗機の設置場所があるかシステムキッチンとして大型食洗機が内蔵されている。
・家族とコミュニケーションがとりやすいカウンターキッチン。
◆浴室・洗面・ユーティリティ
・水回りは浴室、脱衣・洗面化粧室、とキッチンが隣接しており回遊できる設計。
・広々していて、洗面化粧台は2人並んで使える大きさで家族が多い場合には化粧台が2ボールになっている。
・独立した洗濯・物干し室(ランドリールーム)がある。
・脱衣所や水回りの近くにファミリークローゼットがあり、家族の使うバスタオルやタオルを一括管理できる収納がある。
・乾燥機付洗濯機。
・掃除の際や付けおき洗い、靴を洗える掃除専用のスロップシンク(SK)がある。
・お湯張り予約などの高機能が付いた浴室。
◆LDK
・仕切りが無く家族がコミュニケーションをとりやすい開放的な造り。
・LDK内にお子様のスタディコーナーや、ママやパパが別々に仕事ができるワークスペースがある。
・畳や小上がりなど寛ぎの空間がある。
・間接照明やリラックス効果のある自然素材を用いる。
・吹き抜けにして上下階がつながる空間づくりで開放感がある造り(戸建)。
・家族の行き来が見守れるリビング階段を採用する(戸建)。
・リビング横に来客対応や子供が遊べる部屋がある。
・収納スペースがしっかりと確保されている。
◆2階(戸建、メゾネット、タウンハウス)、その他の個室
・テレワークや趣味専用の書斎がある。
・リビング以外で家族が集まれるファミリースペースや家族書斎がある。
・仕切りなども可変性のある造りで、子供の成長にあわせて部屋の間取りを変えることが出来る。
・子どもが整理整頓しやすい収納スペース。
◆そのほか設計上のポイント
・リビング続きにウッドデッキなどをつくって開放感を演出する。マンションの場合は簡易タイルなどで簡単に脱着できる
製品を使用する。
・フロアタイルなど掃除がしやすい床材。
・掃除ロボットが掃除しやすい段差が無いフラッな設計。
・IOT (Internet of Things)など外出時も住宅を管理できるシステム
などが、挙げられます。
しかしながら、上記のすべてを取り入れると間取りがうまくまとまりませんし、豪邸でもない限り全てを満たすことはできません。
まずは必要な部屋を考え、用途と広さそして将来の部屋の活用方法なども考えるべきです。
また注文住宅やコーポラティブハウスなどでは、ある程度までであれば上記要望を、反映させることも可能ですが、マンションや建売住宅では、更に実現は困難なものが多いのが実情です。
いままでマイホーム探しのお手伝いをさせて頂いてきた中で、特に皆様から好評だったのが、回遊動線のある家です。
回遊できる間取りにより、家族間で交錯することなく、ストレスなく家の中の移動が可能で、洗濯や炊事、お湯張りなども同時で行うことが可能で、なおかつ、キッチンがカウンターキッチンであれば、小さいお子様を見守ることや、奥様が料理をしている際でも、例えば、ドジャースの大谷に打順が回ればキッチンにいながらでもTV観戦が可能です。
但し、間取りは使う人によってそれぞれ使い勝手が異なりますので、家族でいろいろ話し合って暮らしやすいマイホームを手に入れて頂ければと思います。
以上お住まい選びや注文住宅の建築設計時の打ち合わせの際に参考にして頂けると幸いです。
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