渋谷区で主として中古マンションの売買仲介を行っている株式会社リアルプロ・ホールディングスの遠藤です。
お子様がお二人いらっしゃるご家庭で手狭になったマンションの住み替えを行いたいと考えているご家庭でまず、希望するのが3LDK のお部屋です。
ただ、住み替えやマンションの購入をお子様が巣立つまでは、最後の住み替えにしたいと考えた場合、この3LDK タイプのお部屋を選ぶ際には、お子様の成長を考えたうえで、しっかりと物件選びをする必要があります。
また当初からお子様を二人は欲しいとお考えで、3LDKを購入する場合でも、リビングダイニングと隣り合わせで、襖で仕切ることが可能な和室付のお部屋を選ぶと後々住む替えを余儀なくされる可能性もございます。
お子様が小さいときは、あまり気にならないのですが、小学生高学年から中学生になると、大抵のお子様が、自分の部屋を持ちたいと思うようになります。
その場合、ほぼ100%近いお子様が洋室を選択します。
特に思春期のお子様は、襖1枚でリビングダイニングにつながっている部屋は嫌がるので、必然的にご夫婦の寝室が和室になってしまいます。
そのため下のような間取りのお部屋の場合、次男又は次女又はご夫婦のいずれかが、和室を寝室にすることになります。
当初からお布団で寝ているご夫婦であれば全く問題ありませんが、多くの方がベッドを使用しているので、このような状況下になった場合、和室を洋室に模様替えするか、新しいマイホームを探すことになってしまいます。
お子様が小さい間は、和室は子育てにはむしろ最適で、オムツ替えや遊ばせる際にも有効なのですが、マンションで生まれ育った人々が大人になり、和室文化自体が徐々に薄れてきた現代では、和室は不要と考える人たちが多数を占めているといのが実態です。
マンションのお部屋の間取りから仏壇を置くスペースが時代と共にほぼ消滅したのと同様に、琉球畳タイプのお洒落感のある和室以外は、和室はほぼほぼ消滅しつつあるお部屋のタイプとなっています。

日本はヤドカリのように家族の成長にあわせて間取りの変更や引越が可能な社会になれるのか
マンションの間取りで和室はほぼほぼ消滅しているとのお話をさせて頂きましたが、それはここ20年程度以内に建築されたマンションのお部屋のお話です。
新築マンションや築20年以内のマンションを購入するのであれば、上記タイプのマンションはそもそもほとんど無いの何の問題もありませんが、実は築20年以内のマンションは価格が高いというの現実的な問題があります。
中古マンションを購入する方の多くは築年数で言うと築20年程度、西暦2005年以降のマンションを購入したいという方が多いのですが、築20年以内は価格が高い物件が多く、手ごろな値段として妥協できる選択肢としてあがってくるのが、このタイプの間取りのマンションです。
築30年を超えてくると全室洋室に変更したリノベーション物件が増えてきますが、この丁度端境期にあたる時期の3LDK のマンションの多くがこのリビングダイニングに接した和室のタイプの間取りということになります。
上記のような間取りのマンションは2000年前後から2005年くらいまでは、人気のあるお部屋のタイプでしたが、その後は、和室部分が洋室になり、この洋室とリビングダイニングをパーテーションで区切るタイプのお部屋が主流になっていきました。
お子様が小さいときは家族で一緒にいる時間が長いため、子供部屋はむしろ必要なく、お子様の姿がキッチンから見えるタイプの広いリビングは必要なため、襖を開けば大きな一つの空間となるこのタイプの間取りは逆に理想的な間取りと言えます。
しかしながら、もし、結婚までお子様が同居していた場合を仮定すると、現在、初婚年齢が平均で30歳を超えているので、お子様が自分専用の子供部屋を持つ期間の方が子供部屋不要の期間よりも長くなります。
初任給はここ数年で急激に上昇していますが、物価高や賃貸マンションの賃料の高騰や引っ越し代金の高騰などで、現実を冷静に判断する若者達の多くは、一人暮らしをしないで、結婚まで家族と同居する傾向も強くなってきています。
そうした場合は、和室のある3LDK ではなく、全室洋室タイプのお部屋を選らんだ方が長い目で見たら良いのかもしれません。
また3LDKといっても60㎡程度で広さで無理やり3LDKとしたタイプのマンションは各お部屋が狭くなり、柱の部分などがあるとデットスペースが生まれてしまい、ベットと学習机を置いたら、椅子を引くスペースがなく、後はほとんんど何も置けないといった事にもなりかねないので、出来れば最低でも65㎡以上で、廊下部分が少ない物件を選ばれることをお勧めいたします。
一方で、欧米諸国のように、もっとマイホームに対する考え方に流動性を持たせた方が良いかもしれません。
結婚当初は多少狭くても利便性の高い都心立地に住み、家族が増えて、お部屋が手狭になったら一旦郊外立地に暮らし、お子様が巣立ったら、また利便性の高い都心立地の部屋に住むというように、最低でも3回程度の引越が当たり前という社会に変化すれば、今までのお話はそもそも無意味なものになるかもしれません。
実際に、最近では中古マンションを選択する方が増え、中古マンションの流通も増えています。
近い将来ヤドカリのように家族の成長にあわせて家を変えていくという世界が当たり前になるかもしれません。
家の流動性は高まれば、家の価格も維持される(現金と同じで流通性が高いものは価値が維持されます)ので、不動産の下落を防ぐことも可能で、国力も維持されることにつながっていきます。
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